今までに無い年度末を迎えて
 激動の2019年度が終わります、すべての皆様に感謝します。
2、3月と新型コロナウイルスの影響で、色々なイベントや行事が中止か延期になりました。そんな中、先日、規模を縮小し近畿高等看護専門学校の卒業式が行われました。学校長からは、「諦めずに続けること(継続は力なり?)、助けを求めること」が社会人として大きな力になることを強調されました。私は、ナイチンゲール生誕200年に合わせ、環境の大切さや統計など看護管理の礎を築かれ現在にも続いていることを話しました。

 それから、毎日感染者が増え益々自粛モードが続いている中で、救急外来では、発熱外来を始め水際での献身的な対応が行われています。医療従事者は感染への不安と闘いながら、患者さんを重篤化させない、広げないことを使命に最前線での医療活動がされています。
 「今日1日がいつもと変わらない1日」であることのしあわせを、人々が実感しているのではないでしょうか、深呼吸できるしあわせ、話すこと、聞くこと、食べること、見ること、笑うこと、散歩すること、運動すること、旅をすること、みんなで勉強すること等々、これまで当たり前にできていたことが制限されることの不自由さ。平和であることは自由であることと痛感しています。

 2019年度は、京都民医連中央病院の新築移転を無事終え、これから新しい医療・保健予防活動ができると期待されている矢先のCOVID-19ですが、このことも含めて地域になくてはならない病院として飛躍できるようにがんばりたいと思います。お世話になった全ての方々に深く感謝します。
2020年3月30日 京都保健会看護部長 松浦ときえ
通勤途上に出会ったジャスミン、いい香りを放っています。