COVID-19 を封じ込める?
 今月も終わりとなり、入学式も入社式もなく静かに早く時が巡っています。みなさんセルフコントロール・メンタルヘルスは大丈夫でしょうか?医療従事者や介護の現場での感染報道がされる度に、どんな思いで患者さんや利用者さんと向き合っているのだろうと想像すると胸が痛みます。

 「こころ」はだれにも見えないけれど「こころづかい」は見える
 「思い」は見えないけれど「思いやり」はだれにでも見える
 このメッセージがあったと同僚が教えてくれました。
 多くは語れないけれど、「体調どうですか?お薬ありますか?」の電話訪問が色々とされてきています。そんな中で、「間引いて飲んでいる」、「○○の薬だけなくなった」など聞くこともあり、オンライン診療や電話診察による処方が可能なことなどをお伝えして、ことなきを得たケースもありました。

 多くの困難を乗り越えてきた歴史は過去のものとなり、今現実に起きていることは未来への不安となっているのだと。さらに生業の不安定さは、健康の社会的決定要因として私たちの周りを取り巻いています。
 さらに、看護学校の休校が続いており、実習場所の確保はCOVID-19の対応が瀬戸際で行われていることから、受け入れができない状況が続いています。患者さんを守り、職員を守り、そして未来の看護師・学生の学びの保証するために、教育現場と臨床際との連携が益々重要になる中で「こころづかい」「思いやり」をもって人間の英知を集めて、ことに当たることが求められていると改めて感じています。
 以前、このコーナーで「見上げれば飛行機」のブログを書きましたが、今は同じ時間に見上げる空には、ほとんど飛行機をみられません。早く緊急事態宣言が解除され、飛行機に夢乗せて旅行ができることを祈りつつ、今日もフェイスシールドやガウンづくりをしています。
2020年4月30日 京都保健会看護部長 松浦ときえ
植物園のヒマラヤスギ
 
通勤途上のハナミズキ