- 京都の冬日(最低気温0℃未満)は1940年代年間70~90日、70年代50日、90年代15日
- 京都の熱帯夜(最低気温25℃以上)は1940年代0~3日、60年代10日前後、90年代20日以上、94年は40日
- 霧日数(視程が1km以下)は1910年代多い年は年間180日、60年代50日以下、最近は殆ど無。
- 年平均湿度は1910年代70%、90年代は60%で10%乾燥。
- 気温の上昇(特に最低気温が下がらない)と乾燥化が顕著です。また、冬にツララは見られず、夏はクマゼミばかり、ナガサキアゲハが京都で見られるなどの変化があります。
- 全国的にも、集中豪雨の多発、日降水量100㎜以上が頻発、巨大積乱雲による竜巻、最高気温を更新、早まるサクラと遅れる紅葉、東京の気温は100年前の鹿児島と同じ。1℃上昇で気候は150km南下します。
(以上、地球温暖化防止大講演会2008/7/5気象台OB大西氏レポートより)
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- 地球の平均気温は、産業革命から200年を経過して0.76℃上昇しました。また、すでに大気中に排出された温室効果ガスにより、今後20年で更に0.4℃上昇すると予測され、対策をとらなければ、平均気温は今世紀末、最大6.4℃上昇するといわれています。
地球温暖化を抑制し、産業革命前に比べ気温上昇を2℃以内に抑えこむことは、地球と人類の喫緊の課題です。
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- 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第四次評価報告書は、気温上昇を2℃以内に抑えるため3点を強調しました。
(1) 2050年までに、世界の温室効果ガスの総排出量を1990年比で半分以下に削減すること、とくに先進国は80%以上削減すること(長期削減目標)。
(2) 2015年までのできるだけ早い時期に世界の総排出量を減少に転じさせること、とくに先進国は2020年までに25~40%削減すること(中期削減目標)。
(3) 以上の目標の達成によって、今世紀末までに人類が排出する二酸化炭素を1兆8千億トン以下に抑え、大気中の二酸化炭素濃度を安定させること。
- 1990年の温室効果ガス排出量は、地球の吸収できる能力の倍でした。長期削減目標(1990年比半減以上)は、人類が地球に「住み続ける」ための必要条件なのです。
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1. |
高潮や沿岸部の洪水、海面上昇による健康障害や生計崩壊のリスク |
2. |
大都市部への内水氾濫による人々の健康障害や生計崩壊のリスク |
3. |
極端な気象現象によるインフラ機能停止 |
4. |
熱波による死亡や疾病 |
5. |
気温上昇や干ばつによる食料不足や食料安全保障の問題 |
6. |
水資源不足と農業生産減少 |
7. |
陸域や淡水の生態系、生物多様性がもたらす、様々なサービス損失 |
8. |
同じく海域の生態系、生物多様性への影響 |
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- 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書は、このまま気温が上昇を続けた場合の8つのリスクを以上指摘し、これらのリスクは、温度の上昇の度合いによって、さまざまな影響を引き起こす可能性があると以下指摘しました。
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A: |
暑熱や洪水など異常気象による被害が増加 |
B: |
サンゴ礁や北極の海氷などのシステムに高いリスク マラリアなど熱帯の感染症の拡大 |
C: |
作物の生産高が地域的に減少する |
D: |
利用可能な水が減少する |
E: |
広い範囲で生物多様性の損失が起きる |
F: |
大規模に氷床に消失し海面水位が上昇 |
G: |
多くの種の絶滅リスク、世界の食糧生産が危険にさらされるリスク |
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※ 1986~2005年の世界の平均気温を基準とする。影響は、気温変化の速度や今後の対策の内容により異なる。(IPCC AR5 WG2 SPMを基に作成)
以上は、WWFジャパン https://www.wwf.or.jp/より |