京都市における子どものPCR陽性者数
新型コロナウイルス感染症と子ども(その4)
京都市は、2020年1月30日にPCR陽性者第1例目(成人例)が出てから、「京都市内における(新型コロナウィルス感染症)患者の発生について」を発表しています。その内容から、子ども(未就学児~中学生)のPCR陽性者数を抽出し、小児の感染状況をお伝えします。
3月 | 未就学児1人 ※小児PCR陽性者第1例目(3/11) |
4月 | 小学生3人 |
5月 | 小学生1人 |
6月 | 未就学児1人 |
7月1日~15日 | 未就学児2人 |
3月11日~7月15日までの子どものPCR陽性者の発生は少なく、家族からの家庭内感染、知人・保育士などの大人からの感染でした。
7月16日~31日 | 未就学児1人、小学生3人、中学生9人 ※中学生の8人は、家庭内感染から広がった運動部活での感染(クラスター)と考えられます。 |
8月1日~15日 | 未就学児3人、小学生4人、中学生4人 ※お盆の時期なので、他府県の陽性者との濃厚接触が判明した例があります。 |
- 1月末から8月15日まで、京都市内全PCR陽性者798例中、小児は32例(4.0%)と少なく、また、濃厚接触者の追跡により、全員経路が追えています。
- 中学生のクラスターが、7月下旬に発生しましたが限定的です。
- 子どもの過度の行動制限によって、子ども同士の屋外活動や社会的交流が減少してしまうことは、精神的な安定や社会的発達の面から考えて、マイナスが大きいと思います。
2020/8/17 文責:菅野知子