京都市10才未満児のPCR陽性者数 4/30時点
新型コロナウイルス感染症と子ども(その42)
4月16日~4月30日の京都市の10才未満児のPCR陽性者数
今回は、2022年4月後半(4月16日~30日)の10才未満の子どものPCR陽性者数です。PCR検査を受けられない方もおられるので、正確な数ではないですが、大まかな傾向として、捉えてください。
- 京都市:全年齢の新規陽性者は7,276人(前2週から約1割減)。
- 京都府:PCR検査数1,665件/日、PCR検査陽性率46.7%、新規陽性者数776.86人(直近7日間1日平均)
新規陽性者数人口10万人あたり1週間合計 210.96人。
入院確保病床使用率 19.1%
重症者用病床使用率 9/171床 5.3%
高度重症病床占有率 2/51床
4月16日~30日 | ・市内の10才未満の陽性者合計は1,421人(前2週より微増) ・府内の10才未満の陽性者合計は938人(前2週より微減) |
- 市内の全年令の新規陽性者数は、前2週から約1割減少していますが、10才未満の陽性者数は、106%に微増しました。
- 市内の10才未満の子どもの新規陽性児が全年令陽性者に占める割合は20%。10代は18%、20代は16%で、10才未満児がやや多い状況です。
- 他府県で、基礎疾患のない自宅療養中の10才未満の女児が、4月末に感染による急性脳症で亡くなったという報道がありました。
急性脳症は、コロナウィルス特有の症状ではなく、インフルエンザなど種々な感染症で起こります。個人差がありますが、感染による過剰な免疫反応が関与しているといわれています。
新型コロナウィルスの感染が、小さな子どもの年代に広範囲に広がると、まれではあるが、中に脳炎・脳症など重症化する小児が現れると考えられます。 - 子ども集団の中での感染拡大を防ぎ、重症化する児の発生を予防するために、ワクチン接種の果たす役割は大きいと思います。前回お話した、子ども達の行動制限を緩和するためと同様にワクチン接種の意義はあるでしょう。
- かどの診では、5~11才のコロナワクチン接種を受け付けています。ご希望の方は、診療所へお電話ください。