矯正治療のご案内

  • 矯正治療とは
    歯には、力を加えられるとその方向に移動する性質があります。その性質を利用して、口の中に矯正装置を入れ、歯に一定の力を持続的にかけて人工的に動かし、悪い歯や噛み合わせを治すのが歯列矯正です。

  • 治療の期間
    期間は症状によって個人差がありますが、マルチブラケット装置をつけてから2~3年くらいが一般的です。治療方針によっても、治療期間は大きく異なります。また、子どもさんや若年期の矯正治療は、1期治療と2期治療といったように分ける場合があります。
  • 治療開始の時期
    治療開始の目安は一律ではありませんが、遺伝的要素が強い場合等は、永久歯が生え始める6~7才頃のなるべく早い時期に一度相談してもらったほうがよいでしょう。
    一般的に永久歯が生え変わる7~13才の時期は顎を広げたり、前に出してバランスを整えるのにもっとも適した時期と言われています。

  • 治療にかかる費用
    矯正治療には健康保険が認められているのは以下の2つです。
    1.唇顎口蓋裂の人の矯正治療
    2.顎を切る手術を伴う矯正治療(顎を切る矯正治療が保険でできる病医院は、顎口腔機能診断基準施設の指定を都道府県から受けています)
    よって基本的に歯列矯正については自由診療(私費)となります。当院の矯正治療に関する料金は以下となります。

歯並びについて

悪い歯並びとは

  • 出っ歯(上顎前突)
    上の前歯が強く傾斜している場合と、上顎の骨自体が前に出すぎている場合の2種類があります。
  • 前歯がかみ合わない(開咬)
    口を閉じても、前歯や側方の歯が上下で噛みあわない状態。前歯で物が噛み切れない場合が多くあります。
  • 八重歯(叢生)
    顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪いため、歯の生える場所が足りなくなり、デコボコの状態になっています。
  • 受け口(下顎前突)
    前歯は普通、上が外側に出て下が内側になっている。その状態が反対になっているのが受け口です。

悪い歯並びのデメリット

歯並びや噛み合せが正しくないことを「不正咬合」といいます。不正咬合があると以下のような影響があります。

  • 虫歯
    磨きにくい部分が虫歯になりやすい傾向があります。
  • 歯周病
    歯の磨きにくい部分にプラークや歯石が沈着し、そこに存在する細菌によって歯周病が引き起こされます。
  • 顎の痛み
    顎が前後左右に動くときは、上下の犬歯から犬歯までの12本がガイドになっています。例えばひどい出っ歯などで、上下の前歯が当たらない人や開咬の人には顎の痛みや顎関節の雑音が生じやすい傾向があります。
  • 発音
    歯と歯の隙間が大きい、あるいは歯が内側に倒れている場合など、正しい舌の動きができないため、発音がおかしくなることがあります。舌の動きが悪い舌強直症の場合にも発音が悪くなります。
  • 全身
    噛み合せは肩こり、腰痛、姿勢などとも深く関わっていることがわかってきています。
  • 社会的評価
    欧米では、歯並びや噛み合せの良さは健康管理の一つとされ、大学進学者のほぼ全員が矯正治療経験者です。海外の人と接する機会が多くなった昨今、歯並びが悪いことによる人間関係の弊害も問われる時代になってきました。

不正咬合がおこる原因は

  • 遺伝
    歯の大きさや本数は遺伝によって決まります。永久歯が足りなかったり、多い場合は、早期の治療が必要となる場合もあります。
  • 食べもの
    やわらかいものばかりを食べるような食生活をしていると、顎が十分に発達せず、その結果、歯の大きさとバランスが悪くなり、凹凸ができやすくなります。

  • 唾を飲み込むとき舌を突き出したり、指や爪を噛んだりする癖を続けると、前歯が噛みあわなくなることがあります。
  • 病気
    幼児期に大きな病気をしたりすると、歯の一部に形成不全が起こることもあります。
  • 口呼吸
    正常な呼吸の方法は鼻呼吸ですが、口呼吸を続けていると口の中が乾燥して、病原菌に対する抵抗力が弱まるだけでなく、顔面の発育・成長にも悪影響を及ぼします。バランスのとれた顔面の成長に、鼻呼吸は欠かせません。

子どもさんから高齢者の方まで 安心してかかれる歯科診療をめざしています

  • 保険診療を中心に、定期検診や歯周病治療、メンテナンス、管理も行っています。
  • 歯科訪問診療に対応しています。
  • 入れ歯の修理等は、迅速に対応します。
  • 車椅子の方も安心してかかれます。
  • 京都民医連中央病院 歯科口腔外科と連携し、歯科領域全般に対応します。また必要に応じ併設医科とも連携します。

歯科直通 075-464-6325