コロナ禍の今こそ大切な、子どもの遊び

新型コロナウイルス感染症と子ども(その1)

 私達大人は、家庭内でも仕事でもそして子育てでも、例年とかなり異なる生活をする必要があり、緊張をしいられています。そして、子ども達もまた、変化を充分に理解できないまま、緊張状態の中にいて、さらに、言葉ではうまく表現できないため、不安などを伝えられず、心身の変調をきたしやすいことが想像できます。
 今月に入り、長いお休みの後の登校や登園が始まり、環境の変化などで、しんどさが身体に現れている子ども達を、外来で見かけるようになりました。
 私達、子どものまわりにいる大人は、子どもの小さなサインを見逃さないで、焦らずに、まず本人の気持ちや不安を聴き取り、安心感を与えてあげてほしいと思います。
 ご家庭で、そして、幼稚園・保育園で、学校や学童などで、身体的・精神的に気になる子どもさんがおられましたら、どうぞ受診や連絡をしてください。一緒に解決できたらと思います。
 今回は、国際(子どもの)遊び(の権利保障)学会(IPA=International Play Association)という団体が作った、危機的状況における子どもの遊び 子どものくらしに関わる人のためのガイド をご紹介します。
このガイドブックでは、「破壊的な遊び・はちゃめちゃ遊び」の捉え方や「つらいテーマを表現する子ども達の遊び」についても触れています。
ご興味のある方は、少し長いですが、読んでみてください。

2020年6月19日
所長 菅野 知子