京都市における子どものPCR陽性者数 9/15時点

新型コロナウイルス感染症と子ども(その5)

8月16日~9月15日までの、京都市の子どものPCR陽性者数

 京都市では、子どものPCR陽性者は、3月に未就学児が1例初めて見つかりました。前回(新型コロナウイルス感染症と子ども:その4)お伝えしたように、その中から、子ども(未就学児、小学生、中学生)のPCR陽性者数をひろい、継続して小児の感染状況をお伝えします。

8月16日~31日未就学児14人、小学生2人、中学生3人
・子どもは7%、全員、軽症か無症状。
・保育士からの保育園クラスターが発生し、未就学児6名と保育士1名、園児の母親1名に広がりました。その他の子どもは、家庭内感染でした。
9月1日~15日未就学児6人、小学生1人、中学生4人
・子どもは9%、全員、軽症か無症状。
・9月初めに、課外活動を契機とした高校生クラスターが発生し、高校生36人(市内、市外、他府県含む)とその家族13人(市内、市外、他府県含む)が陽性となりました。
・市内の子どもで、高校生の家庭内感染者及び2次感染者は、未就学児2人、中学生2人。そこから中学教師1人に広がりました。
・未就学児4人は、それぞれ別の家庭内感染でした。感染経路不明の小・中学生が見られました。

 日本小児科学会が、0-19才の感染者約300人の分析を9月9日に発表しました。その要点を以下です。

  1. 全体の85%(253人)は、治療の必要なく症状は改善し、死亡した子どもはなかった。
  2. 感染経路が特定できた258人中、約80%(198人)が家庭内感染したとみられた。
    その内訳は、父親からが91人と一番多く、母親からは48人、両親ともに可能性があったケースは19人だった。
  3. 幼稚園や保育園の関係者からの感染は16人、学校関係者からも16人で、合計すると、約10%で、家庭内感染と比べて少なかった。

 京都市内の子どもをみても、今は家庭内感染が多く、子どもへの感染を防ぐには、保護者が家庭内にウィルスを持ち込まないよう、行動に注意することが重要と思われます。