京都市における子どものPCR陽性者数 4/30時点

新型コロナウイルス感染症と子ども(その19)

4月16日~4月30日の京都市の子どものPCR陽性者数

今回は、2021年4月後半(4月16日~4月30日)の15才までの子ども(未就学児、小中就学児)のPCR陽性者数(京都府発表による)です。

京都市内の成人を含む全年齢の新規陽性者は1211人(4月前半の2倍)と増加。
検査された変異株は、4/19~4/25の週では、186株中169株90.9%と高値。
子どもに関するクラスターは、中学校や教育施設、保育園などで発生。

京都府でのPCR検査数1395件/日、PCR検査陽性率9.8%(直近7日間平均)
新規陽性者数10万人あたり1週間合計37.01人。

4月16日~30日<未就学児46名 就学児55名>
・市内の子どもの陽性者は101人(5倍に増加)、子どもは全年令の8.0%(4月前半3.0%)
・子ども陽性者の感染経路の7割は家庭内感染だが、学校や保育園内は約3割に増加。
・府内の10才未満の陽性者は42人(スイミングスクール・中学校でのクラスター発生)
  • 学校や保育園での子どもの陽性者の増加は、全年令で感染力の強い、N501Y変異株が従来株とほぼ置き換わったことによると思われます。
  • 日本より先に変異株流行がみられたイギリスでは、子どもが感染拡大の中心にはならない、子どもは重症化しにくい、という従来株の特徴は変わらないと、報告されています。
  • 今後は、抗原検査を組み合わせてPCR検査を広げ、同時にゲノム解析によるインド2重変異株等の感染状況の素早い分析が必要です。