施設概要

「無差別・平等の医療と福祉」の充実と発展をめざして
京都市南区東九条地域は、JR京都駅の南、東は鴨川が流れ、西には五重塔で有名な東寺があります。東九条には1920年代から多くの労働者が集まりだし、戦後は高度経済成長の影で、定職を持たない人、病気の人、在日外国人など貧しく虐げられた人々が集まりました。
住環境整備事業がすすめられ、当時と比べ地域は様変わりしましたが、やはり、貧しい地域であることには変わりありません。

地域住民に支えられて
当診療所は、食べることさえやっとの暮らしの中で、「医療」への要求は切実で、「働くひとびとの医療機関をつくろう！」と1953年に開設しました。地域住民、労働者、医師、看護師をはじめとする医療スタッフが力を合わせて作った診療所が以後、守られ発展し現在に至っています。
現在の建物は1993年に改築し歯科を併設しました。また、居宅介護支援事業所の指定を受け、在宅療養の要として地域に信頼されています。

民医連綱領の立場を貫く視点を大切に
貧困と格差の拡大による生活苦が切実です。しっかりと実情を把握し、民医連綱領の立場を貫く視点がいっそう大切になってきています。地域の医療・福祉施設との連携、行政との連携を進め、ネットワークの量も質も充実させながら、これからも、地域の方に親しまれ、かかりやすい診療所として、取り組みをすすめていきたいと思います。