アボカドのリーさん
この春に育てていたアボカドの話です。
この手の園芸話は普通、うまく育っているときに報告する場合が多いでしょうし、私もそのつもりでしたが、実を言うと、アボカドは1カ月余りで枯れてしまいました。つまり一言で言うと、アボカド栽培の失敗話です。
始まりは家で食べたアボカド。
廃棄寸前だった種を生ごみから取り出し、4月初めのある日、こども診の中庭に放置されていた植木鉢に蒔いてみました。
種を蒔いた本人も種の存在を忘れていた頃、芽が出ていました。6月初めの出来事です。
生ごみだった種から、命が芽吹いたことは、私にとって、ちょっと衝撃的な嬉しさでした。
「(種は)ほんまに生きてたんや」と驚きました。
もっとも、小児科と家庭菜園のエキスパートである奥原先生に伺ったところ、反応は実に冷静で、「そもそもアボカドなんて至る所に生えている」らしいです。(今度から気を付けて見ます!)
それに、種から芽が出るのも、冷静に考えたら、そうですね。当たり前のことですね。
それはほんまにわかるんやけど、でも、やっぱり私にとっては、このアボカドの発芽は、間違いなく、2021年上半期を振り返り、かなり嬉しかった出来事の一つでした。一瞬、コロナ禍の憂さが吹き飛ぶような感動がありました。
というような経緯で、にわかアボカドファンになり、図鑑で調べてみると、成長するとアボカドは背丈が2メートル近くになるとの情報も得て、「リーさん」という名前までつけました。
結果的に枯れてしまったけれど、メキシコから来たリーさんは、こども診の中庭で、ほんのひと時ですが、元気に葉っぱを茂らせてくれました。感動をありがとう、リーさん。
少し気が早いけど、今年の漢字は、個人的には「芽」です。
2021/8/12 所長 森山愛子
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