“患者さんのこれから”も見通す診療

前川高洋(近畿大学卒)

京都協立病院での研修を選んだ理由の一つは、まず、自分が本当に総合診療、または家庭医の道を目指すに当たってこれからどのような事が自分にとって必要なのかを知る為でした。私は大学病院で初期研修を終えて今の京都協立病院に来ました。大学病院ではほぼ全ての科が揃っており、他科の病気は他科へコンサルトして任せっきりといったことが多かったのですが、受け持ちの患者さんに説明する時にはいつも歯がゆい気持ちが残っていました。また、患者さんやご家族などと密に接して、一緒に患者さんのこれからを考えて行くという過程はなかなか大学病院では学べる事は多くなく、ここ京都協立病院での医療はまさにこれら全てが必要となる絶好の場所であったと考えています。
ここへ来て、自分で複数の科にまたがる疾患を診て、医療スタッフ、リハビリスタッフ、地域連携スタッフ、ケアマネジャー、家族の方々、そして患者さんと相談しながら治療を進めて行く医療は自分にとっては理想の医療であり、そのような医療を実践できるこの場所は医師として一番大切なものを提供してくれる場所なのではないかと感じています。

地域医療の現場で「魅力」発見!

池田徹(京都府立医科大学卒)

京都協立病院は、さまざまな魅力がぎっしり詰まった病院です。たとえば、病床機能面では、さまざまな症例を経験することができる一般病床だけでなく、地域包括ケア病床や回復期リハビリテーション病棟もあり、急性期の治療を終えられた患者さんが住み慣れたご自宅や介護施設に退院されるまでのプロセスを診ることができます。
また、ふくちやま協立診療所では、訪問診療も週1単位受け持っており、病院を退院された患者さんが、その後どのような暮らしをされているのか、切れ目のないライフスタイルをみることもできます。家庭医や総合診療医を志すジェネラリストにとっては素晴らしい研修環境だと感じます。今も懐かしい里山の景色が残り、ゆったりと穏やかな時間が流れているこの病院は、魅力あふれる病院です。