助け合いは地域も職場も

 吉祥院訪問看護ステーションは、南区を中心に乳児から100才まで幅広く、慢性疾患を始め、難病・終末期・障害等様々な状態の方のご自宅を訪問しています。
 一人暮らしの高齢女性Aさんは、入浴援助のプランで訪問看護を開始しましたが、「毎晩一人でお風呂に入ってます」と援助させてもらえず、まずは爪切りから開始。次に浴室での足浴…と徐々に段階を経て、数か月かけて入浴に行きつくことができました。今では入浴剤を入れ、好きな歌を歌いながら、亡くなったご主人や、ご自身の幼少期のお話、時には看護師の悩み相談にも乗っていただきながら、のんびり穏やかな入浴時間を喜んで頂いています。
 最近は終末期の方の訪問が増えています。在宅医やケアマネジャーと連携しながら、主人公である利用者さんとご家族の願いを叶えるお手伝いをしたいと心掛けています。
 様々な人生を歩まれた方々との出会いは、毎日がドラマチックで、刺激的な日々です。笑顔になる出来事ばかりではなく、辛く悲しいと思う事ももちろんありますが、困った時には一緒に悩み、助けてくれる仲間がいます。これからもスタッフ全員で支え合いながら、利用者さんの住み慣れた自宅での生活を支えていけるよう、努力していきたいと思います。

吉祥院訪問看護ステーション 看護師 西野万弥