HPH加盟のご案内

 当院は、2021年2月に日本HPHネットワーク、国際HPHネットワークに加盟しました。京都府北部地域では、京都協立病院に次いで、診療所では初の加盟です。
 HPHは、Health Promoting Hospitals & Health servicesの略で日本語では、健康増進活動拠点病院、医療施設となります。HPHとは、「組織の構造、文化、意思決定とプロセスを改善し向上させることで、病院とヘルスサービスに関わる人たちの健康状態の改善を目指す組織」で、HPHの働きかける対象は、患者とその家族(特に弱い立場に人々のニーズに取り組む)、病院スタッフ地域住民環境です。
 WHO(世界保健機関)によりヘルスプロモーションの重要性を示したオタワ憲章が制定され、1990年よりWHO欧州地域事務局で国際的ネットワークが構築され、2015年10月に日本HPHネットワーク発足しています。

WHO 日本HPH ネットワークの目的は
患者、職員、地域住民の健康水準の向上をめざし、
住民や地域社会、企業、NPO、自治体とともに、
健康なまちづくり、幸福、公平、公正な社会の実現に貢献する。

 また、健康の社会的決定要因の克服、健康格差の解消も重要な課題としています。

 私達は、全日本民主医療機関連合会に加盟する医療機関として、”無差別平等の医療と福祉の実現”を目指す「民医連綱領」を掲げて日々活動をしております。また、「誰もが安心して住み続けられるまちづくり」に貢献することも当院の活動目標としています。つまり、HPHの理念とほぼ重なっています。
 健康は生きる目的ではなく毎日の生活の資源です。HPH加盟事業所として、これまで以上に患者さん、地域住民、環境、職員の健康状態を改善し、皆様が住み慣れた町で穏やかに過ごせるよう活動を進めてまいります。
 具体的には、患者さんの健康改善のために、卒煙支援、糖尿病などの慢性疾患のコントロール状況の改善、療養のためのリーフレット整備など、地域住民に対しては、地域健康学習会の開催など、職員に対しては、健康キャンペーンの実施などを計画しています。

ふくちやま協立診療所
所長 寺本敬一

ふくちやま協立診療所 HPH

  • HPHとは、Health Promoting Hospitals & Health Services(健康増進活動拠点病院等)の略で、ヘルスプロモーションを実践するためにWHO(世界保健機関)が開始した国際的なネットワークです。
  • ふくちやま協立診療所は2021年2月に加盟し、患者さん・地域の方・職員の健康づくりの支援をとおして健康なまちづくりに貢献します。