HPHとわたし(13)

取り組んできたことが、まさしくHPH活動!

 HPH(健康増進活動拠点病院)をちゃんと知ったのは、6年位前だと思います。全日本民医連からの呼びかけでした。その頃は前の職場で、そこにはその名の通り健康増進部という部門があって保健師さんが居たのですが、当時は誰もHPHにピンと来ていない状況でした。

 理解を進めるために、東京で行われた第2回HPHセミナーに行かせて貰いました。2015年の初めのことです。来賓のターネセン博士(国際HPHネットワーク代表)の話で、民医連がこれまで取り組んできたこと、例えば、医療懇談会とか班会とか、予防接種制度化の要求運動、公害対策の運動、まだ制度の無かった時代の往診や訪問看護などが、まさしくHPH活動なのだと知りました。「民医連って凄いな」と、嬉しく感じたことを覚えています。
 また博士は、「内緒にしないで、どんどん発信してください」と仰っていました。発信する為に、活動を可視化してまとめること、ここが少し足りなかったのだと気付きました。可視化とは、人が見て分かるようにすることです。データを取ることや数値化することは、日々の仕事の中で、私が結構エネルギーを使っているところでもあったので、承認を得たみたいでそれも嬉しかったです。

 あれから5年が過ぎようとしています。前の職場は2016年にHPHネットワークに加盟申請しました。毎月担当者が会議をして活動を進めています。上京診療所はそれよりも先輩で、少し前を行っている感じです。
 私も担当者の一人になっているので、遅れないように進んでいきたいと思っています。

看護師長 真柄 明子

上京健康友の会だより(2020/1)、地域まるごと健康づくり、「HPHとわたし」より

日本HPHネットワーク

HPHとは、ヘルスプロモーションを実践するためにWHOが1988年に開始した国際的な病院とヘルスサービスのネットワークです。
2018年現在、ヨーロッパを中心に世界で約700施設が加盟しています。
上京診療所は2013年に加入し、「患者」「地域」「職員」の3グループで活動しています。