シリーズ“こどもにとっていいこと?”その3
こどもは暑がり 大人は寒がり
こどもは上り坂、大人は下り坂
こどもと大人の違い、一番の違いは絶え間なく成長しているということです。
夜になると大人もこどもも寝るので活動のエンジンはアイドリングになりますが、こどもは常に成長しているので夜も成長エンジンは動いています。
ずっと42,195㎞を走っている!そんなイメージです。つまり暑いのです。
実際こどもの体温は常時高めです。夜に布団から出てくるのは、暑いからなのです。寝相が悪いわけではないのです‼
“だって僕たち暑いんだもん、布団をかけても出ていく… 布団かけるから寝不足になりそう”
赤ちゃんを裸にするとバタバタして嬉しがるのは涼しいからですよ。お風呂に入れるからではないのです。当院では診察時オムツ一枚になって診察しますが気持ちよさそうで機嫌がいい光景をよくみます。ところが昔から、湯冷め寝冷えで風邪をひくと親から言われているので涼しくできないのです。
今の家の気密性や暖房器具は昔と違います。
寒いから風邪をひくのではなく、集団生活において風邪のウイルスと接触するから風邪をひくのです。南極隊員は風邪をひかないそうです。ウイルスがこないから…
こどもは涼しくするのが一番いいのです。
最近は冬のあせもが多いです。暖めすぎなのです。着せすぎ、かけすぎ、くるみすぎなのです。夜中何回もおきてしまうのは、暑いからかもですよ。特に寒がりの親御さん!どうですか?
そろそろ暖かくすれば風邪をひかないという神話をすてませんか?
PS ちなみに、成長しているからお腹もよくすくのですよ。このお話はまた次のお話で。
【Dr語録】
僕たちは坂を上っているからやっぱり暑いわ、大人はいいなあ…下り坂だから涼しいでしょ、でもどこに向かっているの? コラ、嫌味をいわないで!笑