シリーズ“こどもにとっていいこと?”その5

太陽の言葉

太陽の言葉

今回は病気の話ではなく、新聞の心あたたまる記事の一部を載せお話します。

校医さんの健康診断に担任が立ち会います。
担任が 「先生、この子忘れ物が多いんです」
校医さん 「忘れた分だけまた新しいことを覚えられる。しっかり忘れや。」
担任 「この子ちょっとしたことで腹を立てるんです」
校医さん 「それだけ心が燃えているんや。目標をもったらしっかり進む!がんばれ」
担任 「この子、すぐに泣いてしまうんですよ」
校医さん 「それだけ優しい心の持ち主なんや。いっぱい泣きや。泣くだけ優しくなるよ!」
健診のあと「先生、ありがとうございます。やっぱりお医者さんから言われると、子どもたちも励みになります」と担任がお礼を言います。(引用 赤旗新聞)

いかがでしょうか?この一連のやりとりはまるで漫才のようですが、実際にあったお話です。これは校医さんからのポジティブな返しでしたが、親御さんからお子さんへの返しだとより一層心があたたまりませんか?子育て中にそんな余裕ないー!と思われるでしょう。
いいんです!いいんです!
例えば10個のマイナスの返しが1個だけこのポジティブな返しになるだけでもお子さんにとっては絶大なるパワーと安心感を与えるでしょう。
親御さんがポジティブな返しを伝えるという事は、お子さんを信じているという事です。
お子さんにとっては味方でいてくれているのだと感じるのです。
周りがどう言おうが世間がどう捉えようが(ちょっと大げさ?)お子さんを信じてポジティブな返しを伝えていきませんか。親ばかと言われてもいいではありませんか。
きっと、ポカポカの太陽がふりそそぎ身も心も空気もあたたかくなりますよ。

追記
子どもは決して大人のミニチュアでもなく大人の所有物でもありません。北風と太陽の話(イソップ童話―北風は厳しく接する、思いをおしつける、太陽は見守る、包み込むというやりとりで旅人の上着を気持ちよく脱がせたという話)のように、厳しさよりも優しさが勝る、厳しさがあるからこそ優しさも際立つというようにその子の特性を受入れるあたたかさは安心感、厳しさは人を導く力にかわるのです。どちらも愛情です。愛情は何事にも勝ります。
バランスを保ちつつも太陽の言葉をいつもより「ちょい足し」してみてください。

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